・・・4日連続・・。


少し変わっている遠藤先生が図書室を出ていくと、僕はいつもの席に座った。


ノートを広げ、今日の授業中に思いついたアイディアをそこに書き込んでいく。



退屈な授業もそこそこに、僕は昔から頭の中で色んな物語を考えるのが好きだった。



ある日学校がテロリストに占拠され、
僕達生徒を人質に取る中、

僕の中に眠る秘められた力が覚醒する・・・
・・なんてベタなヒーローものや、



一人暮らしを始めたアパートの隣の住人が、何だか少しおかしい・・・

・・といったオチも全く思いつかない漠然としたもの。



先生が黒板に書くどんな数式よりも、

みんなが一つになって
一生懸命歌う合唱コンクールよりも、


頭の中で自由に描く物語の方が、
僕にいつも刺激を与えてくれる。