“ガチャリ” 興奮冷めやらぬスタジオの扉が開けられて、志郎さんが入ってきた。 「おーっす志郎くん。」 「お久しぶりです。」 「・・・ちょっと背伸びたか?」 志郎さんは状況をすぐに察知して、自分の分のパイプ椅子を持って僕の隣に腰掛ける。 「おめでとうございます志郎さん! 今、敬介さんに聞きました!」 「まだスタートラインに立っただけだ。」 志郎さんは至って冷静なようだった。