「何がキッカケで話すようになったかは忘れちゃったけど、

同い年っていう事もあって、
2人とはすぐ仲良くなって、

本郷にギター教えて貰ったり、
隼人にベースについて熱く語られたり、

そのうち・・2年生の秋頃に本郷が私に言ったんだ。

“高校卒業したら、趣味じゃなくて本気でそれで勝負するバンドを組む”って・・。

・・・私が中学生の時に頭の中で描いていた夢を、そのまま彼は口にした。」


「それが・・Cyclone結成だったんですね・・・。」


「キョウコも加入して、ライブを通じてだんだん皆さんに認められていって、

“オリジナル曲で勝負していく”って話になった時、私から本郷に頼んだの。

“詞は自分が書きたい”、
“自分が書いた詞を歌いたい”って。

最初は彼が作詞作曲全部やるつもりだったんだけどね。」


「そ、そうだったんですか?」


「歌う事が大好きだった。

それ以上に・・本郷が作った曲に詞を付けるのが楽しくて大好きだった。」