「大丈夫だ。 本郷はいつだってカスミの事を信頼してる。 今頃2人で何か話し合ってるだろ。 それに、本郷が俺達に話さないってことは、あの2人で解決できる問題だよ。」 隼人さんは立ち上がって、 黒いカバーに覆われたベースを担ぎ上げた。 「じゃあ飯でも行くか! たまには俺が奢ってやるよ。」 「珍しい~! なに?カツアゲでもしてきたんすか?」 敬介さんが隼人さんを茶化しながら、 僕達は楽屋を出た。