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「和也。」


ライブハウスに着くと、

向こうの方で何やら大勢の人だかりが出来て、黄色い歓声が上がっている様子だったけど、

正面入り口のような場所で、
志郎さんが待ってくれていた。


「志郎さんごめんなさい!」


「とにかく入れ。
隼人先輩が待ってる。」


そのまま会場の中に入って、

とにかく志郎さんの後ろについていくと、
少し小さめの部屋の前まで来た。


・・・もしかして・・これが“楽屋”ってやつなのか・・。