階段を上って2階にある自分の部屋に入る。


先に宿題を片付けちゃおうか。



ノートパソコンに電源を入れるのを躊躇し、

先にカバンから今日の授業で貰ったプリントを出す。








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・・・・・シャーペンを持つ手が止まった。


プリントに書かれている問題は、
決して分からなくない問題だけど、

ふと静寂が流れると、

さっきの帰り、駅で聞いたあの女の人の歌声が頭の中で流れる。





・・・また・・・聞いてみたいな・・・。


そんなことを思いながら、
再びシャーペンを動かした。




第1話 完