「嬉しいなぁ。」 立花さんから独り言が漏れた。 「大変じゃないですか? 毎回あんな感じで来られたら。」 「ううん、全然そんなことないよ。 名前と顔を覚えて頂けてるのはとっても幸せな事だから。 それにね・・。」 立花さんはストローをくわえてオレンジジュースを一口飲む。 「うちのバンドには1つだけルールがあるの。 ルールというか・・・ カッコつけて言うと“ポリシー”かな。」 「・・・と言うと?」