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「志郎！志郎！何突っ立てるんだよ！
お前も来い！」
無事に初ライブを終え、
ライブハウスを出た俺達は近くの河川敷に来ていた。
ずっと動きっぱなしの立ちっぱなしで疲れた！
皆で川の字になって土手に寝そべる。
「お兄ちゃん見てくれた！？」
遠慮気味に俺達の後ろにいた志郎が移動して、キョウコの隣に寝っ転がる。
「見てないよ。」
「えーー！！！？」
「お前がミスしたらどうしようって考えたら心配で心配で・・・。
悪いがとても見てられなかった。
だから先輩達の出番になったら外で待機してたよ。」
「もう！お兄ちゃんが見てくれてると思って頑張ったのに！」
「・・・・面目ない。
今度はちゃんと頑張って見る。」
「ウハハハハ。相変わらず志郎は、見た目からは想像つかないシスコンっぷりだな。」
練習が遅くなったら必ず迎えに来て、
仲良く２ケツして帰って行く志郎。
本番中、
“キョウコがミスりませんように”
ってライブハウスの外で手を合わせて拝むこいつの姿が目に浮かぶ。
