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急いで下駄箱に行き、
靴を履き替えて校門まで走ると、

なんだかスタイリッシュなバイクを横に置いた・・・

「敬介さん!」


「お、よーやく来たね!」


Cycloneのキーボード奏者、
敬介さんがそこにいた。


敬介さんはヘルメットを被ると、
もう1つを僕に投げる。


この前皆さんと初対面したリハーサルの帰り、

僕は隼人さんに家まで送ってもらったんだけど、その時に発覚した。


メンバーの皆さん全員、
僕の嫌いなバイク乗り・・。


ということは今日も・・・。


「後ろ乗って!」


「は・・・はい。」


今日も僕は心地悪い風を受けることとなる。