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「ふーん…じゃあ拓海くんは、その公園でプロポーズするためにわざわざ実家に帰る計画したってわけね」
「うん。そしたらすぐに親にも報告できるしって思ってたみたい」
「さすが拓海様だねぇ…全てがミラクルだわ」
「それにね、すごいんだよ!私が先輩にケーキを頼みに行った日、たっくんは指輪を買いに行ったんだって!通じ合ってるよね?ね?ね?」
「あーっ、分かったから興奮しないのっ!メイクできないじゃん!」
「ご、ごめんなさい…」
こんなやり取りをしながら、私に魔法をかけるようにユメちゃんが綺麗にメイクを施していく。
今日は人生で一番綺麗に輝く日。
「はーい、完成。うん、我ながら完璧!朱里、最高に綺麗だよ」
「ありがとう、ユメちゃん」
「私も朱里に負けないくらい幸せになるからね」
「えっ!?ユメちゃんまさか…?」
「んふふ、朱里に影響されてヨッシーに逆プロポーズしちゃった!あいつは待ってたってしてくれそうにないからさ」
ユメちゃんがイエイ!とVサインをしてみせると、途端に私の涙腺は緩む。


