「あれね、本当なんだ。朝目が覚めたとき朱里が隣にいると今日も一日頑張ろうって思えるし、どれだけ仕事で疲れて帰っても朱里の笑顔を見たら全部飛んでいく。俺にとって朱里はそういう存在なんだよ」
「疲れてるのに無理してたわけじゃないの…?」
「そんなわけないじゃん。だって朱里は俺の全てで、俺の人生は朱里を中心に回ってるんだから。朱里がそばにいてくれたら俺は何だってできちゃうんだよ」
「大袈裟だよ…私たっくんに何もしてあげられてない」
朝はなかなか起きれないし、料理が得意なわけでもない。
そんな私を毎朝起こしてくれて、私が作った料理も美味しいって毎日残さず食べてくれるのがたっくんなんだ。
それにいつまでも子供っぽいし、相変わらずドジ連発しちゃうし。
そんな私を可愛いって言ってくれて、ドジしたって優しく笑って許してくれるのも…たっくんしかいない。


