「週末は朱里が行きたいとこに行こ」
「いいの?」
「もちろん。いつも寂しい思いさせちゃってるから」
どんなに隠そうとしても、たっくんには全部お見通し。
私の嬉しい気持ちも、寂しい気持ちも、全部分かってくれる。
そんなたっくんが、私はたまらなく大好きなんだ。
「それで…その日、話したいことがあるんだけど」
「話したいこと?」
「うん。すっごーく大事な話」
「なに?気になるよ」
「週末まで内緒。とりあえず行きたいとこ決めといてね」
行きたいとこか…
たくさんありすぎて悩んじゃう。
「どこがいいかなぁ?映画も観たいし水族館も行きたいし…あ!パフェも食べに行きたい!」
「じゃあ全部行こうよ。ね?」
「うんっ!」


