「あーあ、寂しいな…」



ポツリ。一人ぼっちの部屋でベッドに横たわりながら呟くと、余計に寂しさが増す。

さっきから何度もカーテンから顔を覗かせているけれど、もうすぐ日が変わるというのにたっくんの部屋はまだ真っ暗のまま。

たっくん…今日も遅いな。



今はまだ学校で毎日会える。

だけど、卒業したら学校でも会えなくなるんだから早くこの生活に慣れないといけないのに…

いつまでも寂しい気持ちが晴れなくて。

こんな気持ちになる度に、今までたっくんがどれだけ私のそばにいてくれたのかを思い知らされるばかりだ。




「卒業したらどうなっちゃうのかな…たっくん…メールくらいしてよ…」




ギュッと握りしめた携帯が鳴るのを待ちながらも、たっくんの部屋にあかりが灯ることはなく…

鳴らない携帯を抱きしめて、今日も眠りに就いた。