夜はお待ちかねのバーベキュー。
男子が交代ずつ焼いてくれることになったから、私は取り分け役を買って出た。
こういう時、動いてないと落ち着かないのは昔から。
夕方まで海で思いっきり遊んでお腹が空いたのか、さっきからみんなすごい勢いで食べてる。
その中でも一番食べてるのは…やっぱりハルくんかな。
「うんめぇ~っ!肉サイコー!」
「はーい、ハルくんまた焼けたよ」
「おー、ありがとな。朱里ちゃんもしっかり食えよ」
「うん、ありがとう」
次にユメちゃんカップルの様子を見に行くと、さっきお肉を入れたばかりだというのにユメちゃんのお皿もう空っぽ。
さすがユメちゃん…男の子並みに食べる。
いや、ヨッシーより食べてるかも。
「ユメちゃんまだ食べるよね?どんどん焼いてくれてるからもうちょっと待ってね」
「サンキュー。朱里も食べなよ?」
「うん、食べる食べる。あ、ヨッシーは何がいる?」
「僕?僕は…」
ヨッシーがバーベキューコンロに目を向けて悩むこと数十秒。
「よし、やっぱりウインナーかな。玉ねぎとピーマンは絶対いらない。入れたら呪うよ」
「子供かっ!呪うなっ!」
「え?子供じゃないよ。高校生だよ」
「アホー!そんなこと言われなくても知ってる!」
すかさずツッコミを入れるユメちゃんにまた爆笑。
この二人がいつも仲良しなのすっごく分かる。
だって、息がピッタリだもん。


