今日もたっくんに溺愛されちゃっています。




もしも朱里がマサトの気持ちを知ったらどう思うのかな。

嬉しい?戸惑う?それとも困る?

その時の俺の気持ちは?

ムカつく?モヤモヤする?それとも悲しくなる?

全く想像がつかない。

だからこそ……迷ってる。



それでも…迷いながらも、俺もマサトも同じところを見てるんだ。

朱里だけを、真っ直ぐに。




「マサト、ノートのことだけど…ごめん。返事書けなかった。いや、どう書けばいいのか今でも分からない」



マサトの隣に腰掛け、話し始めるとマサトの視線は朱里から俺へと移る。




「今ノートないから面と向かって言っちゃうけどさ、朱里に気持ちを伝えてどうするの?俺から奪いたいわけ?」



その言葉に否定するみたいに、マサトはブンブンと大きく頭を横に振る。




「違う…そうじゃない。ただ、僕の気持ちを知ってほしいって思う。ほんとにそれだけなんだ」




気持ちを知ってもらってそれで気が済むなんて有り得ない。

だって、それって結局誰も幸せにならないから。




俺が朱里に片想いしている時は、とにかく振り向いてほしくて必死で…

朱里に近付く男は絶対許せなくて。

その時に朱里に彼氏なんてできてたら全力で邪魔したと思う。

奪うことばかり考えてたと思う。

でも、マサトは違うってこと?


分かり合えたと思っていたマサトの気持ちが今は全く分からなくて…

理解に苦しむ俺は、何も言えなくなった。