今日もたっくんに溺愛されちゃっています。




◇◆◇拓海side◆◇◆



一通り荷物の整理をして、みんなで海に繰り出した。

見渡す限り広がる青い海に、みんなのテンション上がってるけど…

俺のテンションはさっきから下がりっぱなしだったり。



「ひゃっほ~っ!海、海~!どっかに可愛い子いないっかなぁ~」

「はぁ…」



リュウジが額に手を当てながらキョロキョロし始めるとため息まで漏れた。



「ナンパしに行くから拓海も一緒に来てくれよ~。そしたら100パー成功するし」

「絶対やだ。一人で行けば?」

「おまえケチだな…まぁいっか。可愛い子ゲットしてくるぜ~!」



こういう奴がいるから海は嫌だったんだ。

俺はキャンプするなら絶対山がいいって最後まで言い続けてたのに。

虫が多いだのなんだの言われて即却下。