みんなでワイワイしながら歩くこと数十分。昼前にはキャンプ場に到着した。

必要ものは全部レンタルしたから準備もバッチリ。


早速、借りてきたテントを組み立てようと試みる。

えーっと……

私、こういうのすっごく苦手なんだった。
その証拠に、さっきからずっと説明書とにらめっこ状態。



「朱里、歩き疲れたでしょ?ユメちゃん達と休んでていいよ」

「でも…私も手伝いたい」

「これは男の役目だよ。じゃあさ、向こうで荷物見ててくれる?」



ね?と優しく笑って慣れた手付きでテントを組み立てて行くたっくんは一段とかっこいい。

なんか…男らしくてキュンとしちゃう。



「朱里ちゃん、これも頼むな」



ニカッと笑って、背負っていたリュックを豪快に地面に投げるハルくんもかなり男らしいけれど。


「ハルくん、私に手伝えることあるかな?」

「テントは俺ら男が組み立てるから任せろって。荷物の番も立派な仕事だろ?」

「そっか…そうだよね、ありがとう」

「いーってことよ。すぐ終わらせっから」

「うん。じゃあ荷物は任せてね」