今日もたっくんに溺愛されちゃっています。




◆◇◆拓海side◇◆◇



「失礼します」

「おー。んじゃ、ここに」



進路指導室に行くと、待ってましたと言わんばかりに担任が向かいの席を指さして座るように促す。

席につくなり視界に入ってきたのは、机の上に置かれた俺の進路調査票だった。

担任はそれを指さして頭をポリポリ掻くと、どこか呆れたような声で言葉を放つ。



「おーい。おまえ…これは一体どういうつもりなんだ?」

「え?何がですか?」

「何がじゃないだろ。第一志望が紅蘭って…なんの冗談かって聞いてんだよ」

「冗談…?俺は本気ですけど」

「はぁ?おまえ、四大志望だろ?紅蘭は短大だし、それに…」

「短大?そうなんですか?」




朱里と同じ大学に行くことしか頭になかったから、何も調べたりしてないんだけど。

短大……うーん。
まぁいっか。
朱里のそばにいることが最優先だし。




「おまえなぁ、自分の未来のことだぞ?どうせ佐伯が紅蘭志望だからってロクに調べもせず書いたんだろうけど…」

「彼女あっての未来なので。俺は彼女と同じとこに行きます」

「いやいや…だから、あのな…?」



担任は何故だかすごーく気まずそうな顔をして机にパンフレットを広げ始めた。




「これ、紅蘭のパンフですか?」

「ああ。学校名……見てみ?」

「学校名……?」




そう言われて、初めてパンフレットの表紙を見る。

そこでやっと気付いた。

ああ、そういうことか、ってね。