2月14日、天気は快晴。
凜ちゃんは、デート日和~って朝から張り切って出掛けて行った。
それに伴い、私はただ今絶賛子守り奮闘中だったりする。
「あかりちゃーん!抱っこー!」
「はーい、抱っこね。おいで、ギュー」
「ギュー」
ソファーに座る私の膝に乗ってきた海斗くんを抱きしめてあげると、嬉しそうに笑う。
海斗くん、前より一段と甘えんぼになったな。
いつも沙羅ちゃんのお兄ちゃん頑張っててなかなかパパとママに甘えられないって凜ちゃん言ってたよね。
沙羅ちゃんは今お昼寝してるし、今日はお母さんもいるから。
沙羅ちゃんはお母さんに任せて、海斗くんをたっぷり甘えさせてあげよう。
「あかりちゃん!あのね、あのね…」
「ん?なぁに?」
「あのね…僕と結婚、しよ?」
「へっ…?け、結婚…!?」
「僕…あかりちゃんが好きっ!」
純粋すぎる綺麗な瞳を輝かせながら、私を真っ直ぐに見つめるその姿に心が洗われる。
すっごく可愛いプロポーズ…
嬉しいけど、こういうときの模範解答って分からないかも。
とりあえず…子供の心を傷付けないようにイエスと言うべき、かな。


