「たっくん、これからもずっと一緒にいようね…」
ギシッとベッドのスプリングが軋む音したあと、聞こえてきた朱里の声。
どんどん濃くなるシャンプーの匂いに、目を開けてしまいそうになった時。
「大好き、だよ…」
小さくそう呟いた朱里は、俺にソッとキスをした。
驚いて目を開けると、すぐに重なった視線。
朱里はさっきより何倍も赤い顔をして、相変わらず大きな瞳を潤ませながら俺を見つめていた。
「あ…こ、これもユメちゃんから聞いたことで…ごめんね、嫌…だった?」
「何言ってんの?嫌なわけないじゃん。それどころか嬉しすぎて死にそうなんだけど」
「大袈裟だよ…」
大袈裟なんかじゃないよ。
だって、初めて朱里からキスしてくれた。
俺の心臓、ドキドキして潰れそうなんだよ?
このまま死んじゃったらどうしよう、って本気で思うくらいにね。
「はぁ、ドキドキした…私は恥ずかしくて死んじゃいそう…」
恥ずかしそうに俯く朱里…可愛い。可愛すぎる。
…もう、限界かもしれない。
好きすぎて、愛しすぎて…
朱里の全てが欲しい。
そう思った時には朱里を強く抱きしめ、そのままベッドに体を沈めていた──
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