「すっごく素敵な夢…私、応援するよ」

「ありがと。でもさ、俺が教師になったら朱里大変だよ?」

「え?あ、そっか。モテちゃうもんね」



こんなかっこいい先生が学校にいたら、きっと女子生徒達はキャーキャー大騒ぎだろう。

それにいっぱい告白とかされちゃうだろうし毎日ヤキモチ妬いちゃって大変かも…



「ハハ、違うよ。そうじゃなくて、」

「え?違うの?」

「もしも生徒とぶつかり合ったとき、朱里の愛で癒してもらわないと俺頑張れないよって意味。毎日いっぱい癒してくれる?」

「そ、それはもう溢れるほどの愛で癒すよ!」

「だったら俺、宇宙一の教師になれちゃうかも。朱里の愛があればなんでもできちゃうから」



薄明かりの中で見えたたっくんの笑顔は、今までより何倍もキラキラしていた。

一緒に成長してきた私達は、それぞれ夢を見つけたんだ。

お互い目指す道は違うけど、でもね、たっくん。私の思い描く未来には…



「俺の思い描く未来にはどんなときも朱里がいるよ」

「すごい…私も今、全く同じこと考えてたの」