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昔々あるところに、勉強好きの少年がいました。
彼は知らないことを学ぶのが楽しくて、いつも勉強をしているような人でした。
だから自然と成績はいつも一番で、
性格の明るい彼には友達もたくさん。
家に帰れば優しい両親とちょっとヤンチャな兄がいて、平凡だけどとても幸せな毎日を過ごしていました。
彼にはとても信頼している友人がいました。
クラスが一緒で席も隣同士。
その友人もまた、彼と同じようにいつも勉強をしているような人でした。
そして彼と同じように性格も明るくて、友達もたくさん。
こんな二人が仲良くなるのに時間は掛からず、すぐに親友になりました。
似た者同士の二人だけど一つだけ違うところは家柄。
彼の親友は、知る人ぞ知る名家の御曹司だったのです。
親友は上流階級の人間ですが、両親は庶民の感覚を学ばせるために敢えて普通の学校に通わせたそうです。
将来有望なその親友は跡取りとして厳しく育てられて来ましたが、性格はとても穏やかでいつも笑顔を絶やさない、そんな人でした。
そんな人だと…彼は信じていました。


