今日もたっくんに溺愛されちゃっています。




今日のお題は…“人生で一番辛かった出来事”で書いてみよう。


俺の場合は朱里への想いを断ち切ろうとしていたあの二年間。当時のことを思い出しながらノートに事細かく書き綴っていく。

でも正直、俺のことはどうでもいい。

だって、このお題にした本当の目的は最後の一行のためだけだから。



“マサトが人生で一番辛かったことは何ですか?”




これは、ノートを見たあの日からずっと気になりながらも今日まで聞かずにいたことだった。


聞かなかった理由は、まずは一番興味がある“死”から引き離したかったから。

これまで、俺はノートに楽しいことばかり書いてきた。

友達がいると最高だよ、好きな人がいると幸せだよ、外に出れば色んな人に会えて楽しいことがたくさんあるんだ。だから怖くないよ、そう教えるように。

生きることに希望を持てるように、“死”を考えてしまわないように。



だけど…そろそろマサトの傷を知りたいと思った。

知らないと、理解しないと、いつまでも前に進めないから。

そんな思いで書いた今日の交換ノートだけど、返事は期待していなかった。

マサトはきっと無視するだろうって。
そう、思ってた。