おやつを食べて暫く経った頃、私は凜ちゃんに子供達の様子を伝えるためにメールを打っていた。



「朱里ちゃん、チビ達みんな寝たよ」

「あ、本当だ。可愛い…」



後ろから聞こえてきた先輩の声で子供達の方を確認すると、お腹が満たされたからか3人ともスヤスヤ寝息を立てて眠っていた。

子供の寝顔って本当に天使だ。

何時間でも見ていられそうだけど…今の内に片付けしとこ。




「先輩、キッチンお借りしてもいいですか?私、洗い物します」

「そんなのいいから俺らも寝ようよ。朱里ちゃんに添い寝してほしかったんだよね」

「しませんっ!洗い物だけします」

「えー、芹沢には添い寝するくせに冷たいなぁ」

「なっ、なぜそれを…」

「アハハ、マジでしてんだ?」



しまった…
この人のペースに巻き込まれちゃダメなのに。



「ねぇ、俺寂しい。添い寝してくれる女の子いないかなぁ」

「いません」

「ちぇー、朱里ちゃん冷たいなぁ…な?小春もそう思うだろ?」



その後も何度も添い寝を要求する先輩を交わし続けた結果、先輩は諦めたのか猫の小春と遊び始めた。

ふぅ…これでやっと洗い物に取り掛かれる。