「はぁ…やっぱりそうだよな。どうなってんだか」
「諒介さんなんなの?また朱里に変なことする気?」
「変なこと?そんなんしないって。ただ、」
先輩はそこまで言うと、私が手に持っていたメロンパンを小さくちぎって私の口に押し込んだ。
そんな有り得ない行動に私は放心状態。
「あ、手にグロス付いちゃったわ」
「…諒介さん俺に喧嘩売ってる?」
「そうかもな。俺はおまえが大嫌いだし。じゃ、そういうことで」
どういうことなのかサッパリ分からないけれど…
そのまま先輩はどこかに行ってしまった。
「なんなのあの人。本当に変な人だよね」
「やっぱりグロスは禁止にしよう。ああいう変な人に狙われちゃうから」
やっぱり私は無条件にあの先輩が苦手。
好きな人いるくせに女癖悪すぎる…


