「そ、そんな…僕好みの童顔のエンジェルが…」
「毎日の僕のオカズが……」
あー、ムカつく。こいつら、まだ俺の朱里を汚す気なのかな?
「あのさ、殴られるかここからさっさと消えるかどっちか選んでくれる?」
「ひぃっっ!?!?!?」
苛立ちが最高潮に達した俺が笑いながら指をポキポキ鳴らせば、全員青い顔をして逃げて行った。
弱っ。その程度で朱里に想いを寄せるなんて論外。
「おまえさぁ…笑顔で威嚇すんのやめろよ。そんなん誰でもビビるから」
「殴らなかっただけマシだと思うけど。それにしてもムカつく。何が食べちゃいたいだよ、俺ですらまだ触れてないってのに」
「えっ!?マジかよ?佐伯を愛してやまないおまえが?」
「うん。なんていうか…愛しすぎて触れられない」
「マジか…さすがは拓海様だな」
本当は、今すぐにでも触れたいんだよ。
だけど一度触れたら綺麗な朱里を壊しちゃいそうで…
だから今はまだ我慢我慢。
でも、朱里の可愛さに限界が来ちゃったら…その時は触れてもいいかな?
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