「その写真全部俺に渡して。じゃなきゃ朱里に隠し撮りのことバラすから」

「あーあ。佐伯にバレたらもう二度と優しくしてもらえねぇな。残念残念」

「うっ…分かったよ…」




おずおずと差し出してきた写真を受け取る俺に男子たちはまだ不服そうな表情を見せる。

朱里は俺のもの。

誰にも渡さないよ?

妄想に朱里を登場させることすら許さないから。




「言っとくけど俺は幼馴染みという名の元ストーカーだから。今は朱里の彼氏だよ。だから俺の彼女で勝手なことするのは許さないから」

「かっ、彼氏だと…!?」

「そうそう。コソコソ隠し撮りするキミ達と違って堂々とストーカーしてたら彼氏になれちゃった」



彼氏だと宣言する俺に全員愕然としてる。

ザマーミロ。

想いの強さが違うんだよ。