今思えば、高校生活が1番楽しくて、充実した毎日を送っていたのかもしれない。


中学生の頃の私は、ほどほどに明るくあっけらかんとしていて、色恋沙汰になると消極的で告白すらできなかった。


それが、ようやく受験勉強から解放されて、人生のちょっとした難関である受験をクリアした途端に、目下の目標が予測不可能な『恋愛』という、二文字に変化してしまった。


時代の象徴である女子高生になったのだから、恋がしてみたい!という野望が芽生えたからだと思う。


苦しいフォローをするとすれば、彼氏と受験勉強を両立させるなんていう、器用な人間ではないという自覚があったからだろう。