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そして、ストバスの大会の日が来た。


会場は、たくさんの人でごった返している。

大会はトーナメント方式で、最後まで勝ち残ったチームがそのまま優勝だ。


で、私が会場に行った時……そこでは既に準々決勝が終わっていた。



「……お前、遅くね?」



メガネをかけたケイくんが、呆れ顔で汗を拭う。



「ごめん、道に迷っちゃって……!!」

「はぁ? 地図、書いてやったじゃん」

「だから、それを逆さまに見て進んじゃったの!! て言うか、こんな丸と線だけのものでわかるわけないじゃん!!」


「お前の理解力が無いだけじゃね?」



と、いつもみたいに言い合う私たち。

それを見た太一くんは、呆れ顔で息を吐いた。



「お前らなぁ、そんなことより次の試合のこと考えろよ」

「あっ……勝ったんだ!? じゃ、次は準決勝だね!!」

「それがさぁ、相手は去年の優勝チーム!! ベテラン中のベテランだぞ!?」


「え、そうなの!?」



それって、大ピンチじゃん……!!