チーム『KTSM』へ ようこそっ!!



「……他県の強豪校へ転校するとか、手はあったんだ。 現に、数人の監督さんが誘ってくれてたし。
でも、なんつーか……あの時はもう、バスケに対する思いっつーものが、冷めてたんだと思う。
積み上げてきたものは全部無駄だった。 そう思ったら、どうでもいいって感じてしまったんだ」



寂しそうに空を見上げるケイくんは、ゆっくりと息を吐き出したあと、また髪をかき上げた。



「でも俺、やっぱりバスケを愛してる。 て言うか、バスケに愛されてるんじゃね?って思う。
ふらりと立ち寄ったあの空き地に、バスケットボールが転がっていて……それを見たら、体が自然と動いてた。
学校じゃなくてもバスケは出来る。 のびのびと自由にやるバスケも悪くない。
そう思った時にストバスにハマった。 単純って思うかもしれないけど、これが俺の人生だよ」