かれこれ生誕して19年...

私、櫻川七海は恋というものを知らない...

昔から女子校にしか通わせてくれなかった両親...
送り迎えを欠かしたことのない爺や...
私に悪い虫がつかぬようにと、身の回りの事をするのも女性のお手伝いさんばかり...


こうして、私は今まで育ってきた...
何の不自由もなく、同じように日々は過ぎていき...
20歳になると、政略結婚とやらをさせられ、子供を産んで相手のご家庭に入るのかなと思っていた...


ある時までは...