初めから分かっていた。 私の誕生日を陽介が覚えていないはずがないことを。 だって私の生まれた日を祝ってくれる人は陽介しかいなくて。 陽介が「おめでとう」、そう言ってくれなければ生まれてきた意味を見いだせなくなってしまう。 また小さな寝息を立て始めた陽介の隣りに横たわろうとして、払いのけられた。 「これ、俺のベッドだから」 同じベッドで一緒に寝ることを許してはもらえない。 「じゃぁ、床で寝る」 もう返事はなくて、私はただ床に座って時間が過ぎるのを待つしかないようだ。