「……愛しているだけじゃ、いけないって言うの?」 尋ねる私を、じっと見つめて、 「……それだけでは何も……」 と、リュートが苦しげに答える。 潤んで、煌々と輝いても見える瞳で、じっと私を捕らえたままで、 「……どんなに愛そうとも、幸せにもできなければ、意味もないのです……」 そう話した……。