「…ふん、つまらない奴だ! せっかくの提案を断るなど!」
キースが吐き捨てるようにも言って、
「私は、先に行く!」
と、馬の脇腹を蹴ると、そのまま走って行ってしまった。
仕方なくため息をついて、キースを追って行く。
遠く小さくなっている馬の姿に、少し加速をしようとした途端、
馬が驚いて躓きそうにもなって、思わず落馬をしかけそうにもなったのを、
「……危ない!」
並走をしていたリュートが、横から私の身体をしっかりと抱き留めて、自分の馬の上へと抱え上げた。
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