互いに黙って、思い出を共有するような時間が流れた……。

「こちらに、いらしたのですね?」

……そこへ急にキースが現れて、リュートとの静かな時間を打ち砕く。

「……何を、されていたのです?」

二人の仲を勘ぐるかのように、キースが訊ねてくる。

「……何も、」

煩わしくも感じながら答えて、

「……少し思い出に浸っていただけよ…」

紅茶を飲んだ。