ーー地下にある一室へ、突き落とされるように入れられて、目の前で錠前が掛けられた。
「……酷い…こんな……お母様! 出して、ここから! ……子供を返して!」
叫ぶけれど、壁に自分の声が反響するだけで、応えてくれる声はなかった。
「……たす…けて…こんなのは、耐えられない……ねぇ…」
泣いても誰が来てくれることもなく、まして鍵の掛けられた扉はびくともしなかった。
「……どうして……こんなことに……」
寝台と洗面があるだけのほとんど最低限のものしかない部屋で、母にまで見捨てられた悲しみに打ちひしがれた……。


