嫌な予感がした。 テレビの内容はもう頭に入って来ない。ただ部屋の雑音として鳴っていて、私は焦りと怖さを感じながらも、何故かそのテレビの前から動けなかった。 ここから動いて、母を探せば、本当に母が居なくなってしまうような気がしたのだ。 私はただテレビを観ていた。本能から逃げるように。悪い夢を見ないように。