「顔色が悪いね、お姉さん!どこか痛いんですか。」「大丈夫ですか。」




そんなありきたりな言葉を期待した私に、天罰が下った。

「こんばんは。」


あまりの恐怖は、平常心を忘れさせるらしいーーー。



気づいたら、真っ暗でぽっかりと灯りが灯ったエリアを発見。

すぐに柔らかくて穏和な男性の声が私を包んだ。


「おかしいな?このバスに男性が全く乗車してなかった気がするのに…。」