つんざめくような頭痛がするからだろうか。
周りを見渡して見れば、中学生の女の子が
小学生の女の子と賑やかに談笑している。


「すみません…。」


私は、矢継ぎ早に早口で二人に尋ねてみた。


「大槻バス停まではあと何駅でしょうか。」



「カタコト…カタコト…カタコト…カタタッ」


振り向いた小学生の赤いランドセルが目にチカチカ。
目の前から離れない。赤いモヤが。

次の瞬間、


ガクンッーーー。