あの日から、ボクにも多少の、心の変化があった。

仕事をおろそかにしないこと。

それはもちろん、自分自身のためでもあるけど、ありさちゃんに少しでもカッコイイ姿を見せたかったから。

ボクの、サポートをしてくれる、優や、お姉ちゃん、雪弥さんのためにも。

そして、何よりボクを求めてくれるメンバーやファン達のためにも。

ボクは全力で励んだ。

ファッションにも少し気を使うようになった。お姉ちゃんのセンスと似てるらしく、ボクはそれなりの服を選べるようになった。

お姉ちゃんがボクらREIYARのために衣装を作ってくれるのは、大きなステージとかに立つとき。普段は私服での活動が多い。

そんな中で、それなりの私服を着るということは、やっぱり大きな意味を持つらしい。

優がいつもボクを褒めるからつい調子乗っちゃうけど、ボクはそれでいいって優は言ってくれる。

雪弥さんに導かれ、フルコンタクト空手を始めたボク。

最初はビビリ全開で全く何も出来なかった。

けど、少しずつ慣れてきて、護身術として使えるくらいにはなった。