「やーい!花子って変な名前!トイレの花子さんだぁ」 5歳時のやんちゃな男の子は、目の前にいるおかっぱの髪の私を笑う。 『・・・・』 私のあだ名は、トイレの花子さん 花子という名前なばかりに、幼い頃からよくそんなあだ名でいじられていた。 でも泣かない。私はそんなことでは泣かないし、気にもならなかった。 『わ、わたし花子さんだもん。だからなに?』 「なんだよ、つまんねーのー」 やんちゃな男の子は走り去る。 これがわたし、美空花子のプロフィールである。