シュガーソルト*




「陽葵…?」



ベッドに座って、窓の外を見たままこちらを向かない陽葵がいた。





「…はるくん、私…ダメな女…だよね。」




陽葵はこちらは向かず、ただ涙声でそう言った。






「なんで?」





そう聞くと、陽葵は涙が溢れた顔でこちらを振り向いた。





「だって…─」