「…どうしよう…」




好き“だった”



そう言えるように、ならなきゃ。






「…っふ、…う…」



声を押し殺して、泣いた。






どうにもならない気持ちと、玲緒を思う気持ち。








「…こら、綾瀬。こんなとこでなにやってんだー。」





後ろからライトの光と知っている声が聞こえた。






「はる、くん…」




振り向きたくない。