「大丈夫だった?」 玲緒さんは小さな声でそう言った。 「え…?」 もしかして、心配してくれてたのかな。 「アイツさ、まぁ悪いやつじゃないんだけど…ちょい強引なのね。キツく言っとくから許してあげて?」 少し笑いながら言った玲緒さんはさっきの人より派手な髪色をしているにも関わらず、全く怖くなかった。