「でも陽葵、お家はまだ行っちゃダメだよ?なんかあったら私に連絡すること。いい?」 急に真剣になり、美琴は言った。 「美琴、お母さんみたい。」 そう言って笑った。 「も~!ほんとに気をつけてよ?男は狼なんだから!」 「わかってるよー…。」 “男は狼” はるくんにも、何回も言われた。 …ダメだ。 昨日のことを思い出す。