「ごめんね…遠回りさせちゃって。」 「気にしないで。俺も今日楽しかったし!」 あ、そうだ…。 「あのね、これ…」 紙切れに書いた携帯番号。 「私の話になっちゃったから…デートの話とか出来なかったし、だから…」 「まじでいいの?ありがとう!帰ったら電話する!」 「うん。今日はありがとう。ばいばい!」 玲緒は私が家に入るまでずっと見送ってくれていた。