シュガーソルト*





「…私、12年間片思いしてた幼なじみがいるんです。」




近くの公園のベンチに座った私たち。




玲緒さんは相槌をうってくれる。






「好きな人いるの?って聞いたら…いるって。」






「…うん。」






「だから…無意識なんですかね?今日は…ごめんなさい。」






「なんで謝んの、陽葵ちゃん。…そんな時に俺こそごめんね。」