「あのカップル、可愛いね~!」 「ほんとほんと。あーんだって。ラブラブで羨まし~っ!」 向かい側の席のお姉さんたちが私たちの方をみながら言った。 「…」 恥ずかしくなり俯いた。 すると頭にポンポンという大きな手の温もりがあった。 「可愛いな、陽葵ちゃん。」 玲緒さんの方を見ると、ケラケラと笑っていた。