「茶髪? 俺は元々黒髪だ」 「でも、私が風邪を引いていた時にもら った手紙で。あの時、確か茶髪だった」 「…その時、多分夕日がすごかったから。俺が茶髪の男の子だと思ってたんじゃない?」 俺は照れながら、真奈を見た。 「…嘘でしょ。ほんとに那月なんだ」 真奈の目は、涙が零れそうになっていた。 ポツポツと雨が降り出したかのように真奈の瞳は雨と同じように溢れ出ていた。