向日葵

「テレんなよ。」


「テレてませんけど。」


何だかもう、付き合いきれなくてあたしは、氷の溶けたカシオレを口に含むようにして、無理やりに会話を遮断した。


三度目に訪れた沈黙を破ったのもまた、先ほどと同じ店員で、今度机の上に置かれたのは、あたしが注文したコロッケ。


クロを無視してそれへと箸を落とせば、こんな汚い居酒屋のくせに結構おいしくて、思わず驚いてしまうわけだが。



「つか、年は?」


「じゅーはち。」


「学生、じゃねぇよな?」


「あたし、学校とか行ってないし。」


「じゃあ、働いてんの?」


「売春してんの。」


「―――ッ!」


今度目を見開いたのはクロの方で、その顔が滑稽すぎてあたしは、思わずそれを鼻で笑ってしまう。


別に悪いことをしているとも思わないし、汚いと思いたいなら思えば良い。



「…ウリ、やってんだ。」


「失礼な言い方しないでくれる?
売春婦、って立派な職業なんですけど。」


戸惑うような顔を睨み付け、そう言ってやった。


さて次は何と言うだろうと、そう思えっていれば、瞬間、クロは噴き出したようにお腹を抱えて笑い、あたしは思わずポカンとしてしまう。



「あははっ!
夏希、すっげぇ面白いんだけど!」